過去の施工例 ~手水鉢と筧で魅せる景観づくり~

皆様こんにちは!
宮本生翠園、エクステリアプランナーのnoriです(*^^*)

3月21日、熊本県内は全体的に雨模様の一日でしたが、菊池~甲佐を車で走っておりますと、パラパラとではありますが、桜の花を拝見致しました。
つぼみが、日に日に大きくなって来たようで、陽光桜を始め、もう少ししますと、ソメイヨシノも見ごろを迎えてくるかと思います。

あっ、「雨の日」で御伝えしておきたいことが(*'▽')!
よく枝を剪定された後、市販のトップジンMペースト、カルスメイトなどの、切口癒合剤(※こちらについてはまた今度ご紹介致します)を切断面にきちんと塗布される方がおられますが、この薬、雨の日にバンバン塗ったりしておりませんか?

私どもも、雨の日に現場に入らせて頂く際には、やむおえず、癒合剤で切り口を塗布養生する場合もたまにありますが、雨の日に、この薬をバンバン塗った場合、どうしても薬が雨で薄まってしまいますので、塗らないか、または少量に留めておく事をおすすめ致します。※液が垂れて来て、服なども汚れますし、樹木によっては、新たな浮遊菌が入り込むきっかけになる事も(>_<)

切口癒合剤のお話はこれくらいにしまして(笑)

以前の現場の施工写真が、ファイル整理をしておりましたら出て来ましたので、今日は、手水鉢と筧を使った、お庭づくりの一例をご紹介致します(*^-^*)

このようなお庭の施工様式は、以前は茶室によく用いられてありましたが、現代住宅におけるエクステリア施工の中で、こちらの様式をお客様が御希望される際には、「家という日常の生活空間の中で、いつもとは違う非日常な空間を~」、若しくは「手水鉢や筧を使った水の流れる空間を、日常空間の延長線としたやわらかい空間を~」の二つの御提案ができるかと思います。

前者の御提案の場合、少しでも日常の空間とは隔てた施工が前提となってくるかと思いますので、手水鉢と筧の周辺は、下の施工写真のように、お洒落な竹垣であったり、木調柄の格子フェンス等を設置し、手水鉢と筧のデザインも、なるべく調和の取れた範囲内で、動きや変化のあるおしゃれなデザインを取り入れますと、空間のアクセントになるかと思います。

また、低木一本でもよいので、花木や果樹などの彩を楽しめる樹木を植えたり、ガーデンライト等を設置しても、空間を華やかに演出してくれるかと思います。

後者の御提案の場合ですと、なるべく、日常の空間から延長されてデザインされたかのような、「住まいと同期した空間」を施工で表現していく事が大事になってくるかと思います。
そのためには、打ち合わせの際に、お住まいの雰囲気であったり、住宅のデザイン等を確認させて頂き、その後、それらヒアリングした情報とお庭の空間が、自然と互いに繋がる事ができる施工の御提案をさせて頂いております。

例えば、お住まいの建物の配色が、ダークブルーとオフホワイトのツートン構成の場合で、ウッドデッキ前のお庭空間の隅部分に、シンプルな手水鉢と筧の施工をデザインさせて頂く場合、建物外壁のダークブルーに合わせ、手水鉢のカラーを、暗めの落ち着いた色で統一させるだけで、そのお庭の空間は、お住まいの中から観た場合でも、普段見ている色、コントラスト等と近いと、脳が自然と認識し、それと同時に、精神的な居心地の良さも感じる事ができるようになるかと思います。

「手水鉢と筧」の様式は、現代のお住まいの空間に取り入れるのは難しいとイメージされがちですが、今、御説明した、「手水鉢・筧とお住まいとを区切る必要があるかどうか?」をポイントとして抑えるだけで、その後のお庭の構成がとても楽になりますので、もしDIYでやってみたいと思われる方がおられましたら、是非参考にされて下さればと思います。

今日はこの辺で(*^^*)

ではまた!!